2018/11/02

入管難民法改正案

外国人労働者の受け入れ拡大に対して、ネット上での意見の多くは否定的なようだ。
低賃金でも仕事を選ばず働いてくれる外国人労働者の存在によって今どれだけ日本人の生活を支えられているか、我々はまず自覚すべきだろう。

もちろん一気に際限なく受け入れるのは無理だが、日本の入管がそもそも極めて狭き門なのだから、上限を無くしたとていきなり受け入れ人数が倍増するのは考えにくい。
あともう一つ言えるのは、今、日本に来て働こうとしている人々は、20年後に日本に働きに来る人々より遥かにマシだろう、ということだ。
なぜなら、その頃には今の新興国は軒並み日本と大差無いくらいの所得水準になっているだろうし、同じように少子高齢化問題に悩まされ始める頃だからだ。
そうなれば、どこの国も低賃金で働く外国人労働者の受け入れに積極的になるから、わざわざ日本語を勉強してまでこの国に来ようと思う者は少なくなる。
むしろ今のうちに良い人材の確保と、日本社会・日本文化への同化を促進する制度を作るべきではないだろうか。


2018/01/26

【脳内対談】老国 第三回

【日本の選択】


ーーー皆さん、こんばんは。『左脳の脳内対談』のお時間です。シリーズ『老国』も今回で最終回となります。どうぞ最後までお付き合いください。
 さて、第二回から時間も経っていますので、前回のおさらいから始めたいと思いますが、『シルバー民主主義』とはそもそも何なのでしょうか?

右脳: 『シルバー民主主義』とは単純に民主主義の高齢化ですが、その根っこは近代国家の発展にまで深く関わっています。第一回で触れたように、近代国家の発展はその多くの部分を人口の増加によっています。しかし、統計的に見ても豊かになれば出生率は低下する傾向があります。少子高齢化が進めば人口バランスは高齢者に傾き、選挙結果に与える高齢者層の影響力が増加します。その結果、政治家が高齢者重視・若年層軽視となり、少子高齢化の加速・若年層の労働生産性の低下による更なる財政の悪化、という悪循環を引き起こす。これが『シルバー民主主義』の本質的な問題点です。

ーーーどうすれば『シルバー民主主義』の構造を変えられるでしょうか?

 原因が人口バランスの変化とこの国の選挙制度にある以上、その制度を変えるしかないでしょう。制度を変えて、選挙における高齢者層の影響力を弱め、若年層の影響力を強めることです。

ーーーそれにはどんな方法があるでしょうか?

 色々な案が考えられます。

2017/08/14

【脳内対談】老国 第ニ回

【シルバー民主主義】

―――皆さん、こんばんは。『左脳の脳内対談』のお時間です。第二回の今日は、『どうすれば政治の目を子供や若い世代に向けさせられるか』について、議論していきたいと思います。
 さて、前回議論してきました政治の高齢者偏重ですが、近頃はそれを問題視・非難する『シルバー民主主義』や『老害』といったような言葉をよく目にするようになってきました。全体的に高齢者への風当たりが強まってきているように感じます。

右脳: そうですね。高齢者と若い世代の溝が徐々に広く深くなってきている気がします。一部のメディアなどからも『シルバー民主主義』の是正についての発言を耳にするようになりました。

―――政界でも与野党を問わず、この問題を取り上げる方々がいるようですが。

 彼らの多くは若手と呼ばれる人たちなので、まだ大きな流れを作れるほどまとまってはいませんが、それぞれ何とか状況を改善しようと色々なアイデアを考えているようです。ただ、やはり面と向かって高齢者を敵に回すような事は言えないようで、どれも今ひとつ踏み込めていない感が否めません。それでも、「この問題を解決しなければ日本の未来は無い」という漠然とした認識は、すでに若い世代を中心に広く浸透しているのでは無いでしょうか。

―――そうなると、次はどうやって問題を解決するかが課題となります。そこで今回のテーマ、『どうすれば政治の目を子供や若い世代に向けさせられるか』となるわけですが。ところで、昨年の夏から選挙権年齢が18歳に引き下げられましたが、これは『シルバー民主主義』の是正を目的にしていると考えていいのでしょうか?

2017/06/20

【脳内対談】老国 第一回

【戦後型成長モデルの破綻】


ーーー皆さん、こんばんは。『左脳の脳内対談』のお時間です。本日はゲストに右脳さんをお招きして、日本の今とこれからについて伺って参ります。右脳さん、よろしくお願いします。

右脳: よろしくお願いします。

ーーー第一回の今日は、日本の現状について伺いたいと思います。昨今、日本の少子高齢化はますます深刻化し、国の借金は増え続け、年金や社会保障制度の破綻が囁かれています。そして、その何れも解決策どころか、悪化を食い止める目処すら立っていないのが現状です。かつて世界第二位の経済大国だった日本が、何故このような状態になってしまったのでしょうか?

 私は何も特別な事では無いと考えます。これらの問題は日本だけでなく、多くの先進諸国に共通するものです。言わば、ある程度成長しきった国に宿命的に訪れる凋落期です。日本は他の先進諸国と比べても急激な成長を遂げたので、凋落もまた急速なのでしょう。

ーーー急激な成長、つまり、高度経済成長期に原因があるということでしょうか?

 そうですね。今、破綻しかけている様々な制度や体制は、そのほとんどが高度経済成長期に作られたものです。しかし、日本人は未だに高度経済成長期を礼讃し、その実体と向き合う事をせずにいます。

ーーー高度経済成長期の実体とは?

 高度経済成長は、一定のレベルに達した発展途上国の経済が急速に成長する、極めて普遍的な現象だと言えます。どの国にも一度だけの訪れるボーナスタイムのようなものです。日本人はそれを『日本人の勤勉さと真面目さが可能にした日本だけの特別な成功』だと勘違いしてしまった。