IN THE WIND
2013/01/30
Nepal-107: 数学コンテスト ④
2012年10月下旬。
コンテスト当日まで、あと
10
日――――いよいよ今日から参加者の受付が始まる。
参加希望者は、主催である
AAEE
(アジア教育交流研究機構)の番号に直接電話して、名前と学校名を登録する。
その参加者の情報は後で私がリストにまとめ、それぞれに席番号を割り振る予定だ。
これは、会場で同じ学校の生徒が固まらないようにする事で、不正行為を抑止するための策である。
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2013/01/26
Nepal-106: 数学コンテスト ③
ネパールの人々が一年の内で最も楽しみにしているダサイン祭り。
その長期休暇の真っ最中に数学コンテストを開催しても、充分な数の参加者を集めるのはかなり難しそうだ。
とは言え、やると決まったからには最善を尽くさねばならない。
そこで、まずはコンテストの情報をもっと広めるために、ラジオと新聞で広告を出すことにした。
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2013/01/13
Nepal-105: 数学コンテスト ②
数学コンテストを開催することになったものの、準備に費やせる時間は一ヶ月も無い。
普通に考えたらかなり無謀なスケジュールだが、動き出してしまえば意外と話が早いのがネパールの良い所である。(ただし、民間に限る)
まず最初は会場の確保のため、
AAEE
の代表である某大学の
S
先生と共に、ビルたちの通う
KH
学園の理事長に会いに行った。
理事長は私が定宿にしているホテルの親族で、ポカラではかなり力を持った人物だ。
また、彼は
AAEE
の役員にも名を連ねており、おかげですんなり
KH
学園の教室を使わせてもらえることになった。
さらに、休み期間中ではあるが、
KH
学園の数学教師も協力してくれるという。
ただ、理事長が言うには、ダサイン休みの間にイベントをやっても、参加者はほとんど集まらないだろう、という事だった。
「集まっても、せいぜい
20
人くらい」
という理事長の言葉が重くのしかかる。
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2013/01/04
Nepal-104: 数学コンテスト ①
10
月中旬。
期末テストも終わり、学校は約一ヶ月の『ダサイン休み』に入った。
ビル・シュレンドラ・スリジャナの三人も村に帰ったので、ホステルには世話役のサビナが一人で残っている。
彼女の大学の試験が、ストか何かの影響で休み期間にずれ込んだためだ。
さて、長期休暇に入り、本来ならヒマになるはずのこの時期だが、今回は少し違っていた。
というのも、この期間を利用して、ポカラで
『数学コンテスト』
を開催することになったからだ。
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