家が貧しくとも見所のある子供の可能性を伸ばすため、良い教育が受けられる都会の私立校に編入させる。
そのために私は、生徒たちの住むホステル(学生寮)を設立する事にした。
幸運にも場所に関しては、かなり好条件な家を一軒丸ごと借りられる目処が立った。
あとは子供たちの面倒を見てくれる寮長が見つかれば、準備はほぼ完了だ。
そのために私は、生徒たちの住むホステル(学生寮)を設立する事にした。
幸運にも場所に関しては、かなり好条件な家を一軒丸ごと借りられる目処が立った。
あとは子供たちの面倒を見てくれる寮長が見つかれば、準備はほぼ完了だ。
とりあえず私はラムガディ村のアナンダ先生に、誰か頼めそうな人を探してくれるようお願いした。
彼も今は休暇中だが、ネパールの農村部の住民は仕事が休みでも畑仕事や家畜の世話などで忙しい。
それでも彼はこころよく引き受けてくれた。
私はまた、シャムロック・スクールの卒業生の中で、誰か興味のある者がいないかどうか校長にあたってみた。
だが、一週間経っても候補になりそうな人間はなかなか挙がってこなかった。
私も今回はあまり長く滞在できない事情があったので、最悪、今滞在での設立を断念する事も視野に入れ始めた。
そんな折、全く予想してなかった所から一人の候補が浮上してきた。
彼も今は休暇中だが、ネパールの農村部の住民は仕事が休みでも畑仕事や家畜の世話などで忙しい。
それでも彼はこころよく引き受けてくれた。
私はまた、シャムロック・スクールの卒業生の中で、誰か興味のある者がいないかどうか校長にあたってみた。
だが、一週間経っても候補になりそうな人間はなかなか挙がってこなかった。
私も今回はあまり長く滞在できない事情があったので、最悪、今滞在での設立を断念する事も視野に入れ始めた。
そんな折、全く予想してなかった所から一人の候補が浮上してきた。
ホステル作りを進めながらも、私は毎日SG小学校に行って特別クラスを開いていた。
ビルとシュレンドラに加え、シャムロックのススミタとキーラン、そして、数名の下級生たちが主なメンバーだ。
ホステル作りの経過は、そこに住むことになるビルとシュレンドラはもちろん、ススミタやキーランにも話してあった。
そこで18歳になるススミタとキーランの姉・サビナが、この話に興味を持ったという次第である。
ビルとシュレンドラに加え、シャムロックのススミタとキーラン、そして、数名の下級生たちが主なメンバーだ。
ホステル作りの経過は、そこに住むことになるビルとシュレンドラはもちろん、ススミタやキーランにも話してあった。
そこで18歳になるススミタとキーランの姉・サビナが、この話に興味を持ったという次第である。
このサビナという少女の事は私もよく知っているが、真面目で性格の良い娘という印象だ。
彼女たちの父親はすでに他界しており、母子家庭の長女として家事や弟妹の世話から畑仕事まで何でもこなさなければならない立場にあったためか、精神的には同年代の一般よりも大人で責任感もある。
ただ、性格が極めておっとり――――というか、のんびり――――としているので、どうも今ひとつ信頼感に欠ける。
しかし、まぁ、それでも今のところ他に候補も見当たらない事だし、ススミタとキーランの姉ならばよく知らない相手に頼むよりも安心だ。というわけで、とりあえずサビナに寮長を頼む方向で話を進めてみる事にした。
彼女たちの父親はすでに他界しており、母子家庭の長女として家事や弟妹の世話から畑仕事まで何でもこなさなければならない立場にあったためか、精神的には同年代の一般よりも大人で責任感もある。
ただ、性格が極めておっとり――――というか、のんびり――――としているので、どうも今ひとつ信頼感に欠ける。
しかし、まぁ、それでも今のところ他に候補も見当たらない事だし、ススミタとキーランの姉ならばよく知らない相手に頼むよりも安心だ。というわけで、とりあえずサビナに寮長を頼む方向で話を進めてみる事にした。
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